
百万遍からの帰途、メリーゴーランドに立ち寄り、平出隆展を見た。装幀家というか造本作家としての平出隆の作品は独特の地位を築いているように思う。かつて吉岡実という詩人であり編集者であり装幀家だった天才がいたが、平出隆はその衣鉢を継ぐ才能だといえよう。吉岡の場合もそうだが、専門家でないからこそできることがある、より高い次元へ踏み込める、そう再確認できる展示だったと思う。
via wwwalnuts叢書全9冊入り(平出隆による切手のオリジナル構成、消印入り)の函が壁にずらり。切手の貼り方はそれぞれ。注文すると平出氏よりメリーゴーランド宛に投函されて消印が押される。メールアートでもある。分売もしている。

◉via wwwalnuts exhibition 平出隆によるエクリチュールとしての造本
10月28日〜11月9日
メリーゴーランドKYOTO
http://www.merry-go-round.co.jp/kyoto.html