
ロバート・ブラウニング(1812-89)の代表詩集『MEN AND WOMEN』(Chapman and Hall, 1855)の見返し。マーブル紙と表紙の内側の端に巡らされた細かい箔押し模様が美しい。これをワーズフォールド製本というらしい。十八世紀から十九世紀にかけて活躍したワーズフォールド(Worsfold)が得意としたことからそう呼ばれるようだ(詳しい方にご教示願いたい)。表紙は平滑なモロッコ革にシンプルな箔押し模様。全二巻だが、架蔵はその第二卷だけ。しかも背に全面的な補修が施されている。

先日の製本と修復の案内書『TEMPLE BOOKBINDERS OF OXFORD』にちょうど背をどのように直すのかという説明写真が出ていたので引用する。そして『MEN AND WOMEN』も同じように修理されている。

じつは初版本には五本のバンドが付いていたようだ。それがすっきり取り払われてしまって味気ない。二巻揃っているとかなりな古書価だが、この端本は二十年ほど前に神戸で買ったはずなので、記憶があいまい。五車堂さんで数千円だったか。