『季刊湯川』第二号(湯川書房、一九七七年四月、表紙=平野遼)。都合七冊刊行された湯川書房の雑誌である。小生は二冊、古本屋で見つけた。ソムリエ氏は揃いを持っているという。某先輩より七冊揃いを譲ってくれると嬉しいお言葉を頂戴したが、まだ届いていない。期待せずに待ちましょう。
この『季刊湯川』の寄稿者が凄い。塚本邦雄、宇佐見英治、有田佐市、秦恒平、生田耕作。当時としてもやはり相当なものだったろう。
ということで、現在、『spin』04の編集作業中なり。小特集として「追悼 湯川書房・湯川成一さん」を編んでいる。湯川さんと永く親しくされていた戸田勝久さん、福永幸弘さんのご両人にご寄稿を願い、『sumus』4号の湯川さんインタビューを再録する。インタビュアーである古本ソムリエ氏にも思い出を書いてもらう。目玉は「湯川書房限定本刊行目録」、未定稿だが、これは圧巻となるだろう。
他に、オックスフォードの古本便りもスペシャル・ヴァージョンでお願いしているし、さらには、みずのわ出版特別企画の須藤護・佐田尾信作両氏の対談「宮本常一という問題提起」(海文堂書店でのトークショー記録)も収録される。むろん連載は続くので、次号も読みごたえバッチリです。十月初刊行予定。
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短時日のうちに完売した『spin』03。その理由はもちろん特集だった「佐野繁次郎装幀図録」があったため。それならば、図版を圧倒的に充実させ、西村コレクションの全貌を示すようなカタログを作ろうとなって、現在編集している。十一月一日(予定)から大阪の
アトリエ箱庭で佐野繁次郎装幀展(仮称)を行うため、できればそれまでに刊行したいと思う。
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本日は『ほんまに』(海文堂書店)の取材があった。小生が次号(8号!)の「本の黒子たち」に装幀家として登場する予定。鈴木創士さんへの取材も終えたということで、これは次号が楽しみだ。H店員と編集長世良女史と、同誌の表紙を描き、奈良絵本を手に入れたいという無謀なエッセイ「古本訪ねて三千里」を連載しているイシサカゴロウ氏が来宅。
奈良絵本はさすがにウンチクも架蔵しないけれど、江戸時代の奈良絵の系統を引くような物語絵の断片は、その昔、古本まつりで手に入れていたので、それを見てもらった。氏の探しているのはあくまで室町時代の本物なのだが(金さえ出せばモノはあろうが)、江戸モノの断片くらいなら、あんがい安く手に入るよ、という話をする。