これはオックスフォードNさんより送られた「TEMPLE BOOKBINDERS OF OXFORD」の製本と書物修復についての案内書から「Clam-shell box」(Clamshell box とも)の図。日本でも豪華本などの場合はこういう函があつらえられることがある。ただ、たいていは函いっぱいに本が入るタイプ(
Cloth-covered Clamshell Box)。
クラムシェルは二枚貝の殻ということだろう。クラムが和名で何に相当するのかは簡単には断定できない。ハマグリ、アサリ、シジミあたりに似た二枚貝。クラムシェル・ボックスを日本語にすると……まあ「蜆箱」あたりが耳にやさしいかも(実際は夫婦函=メオトバコという)。書籍の専門用語ではなく、いろいろな種類のクラムシェル・ボックスがある。例えば、弁当なんかを入れるプラスチックの容器(蓋と本体が一辺でつながっているタイプ)もむろんクラムシェル・ボックスだ。フランス語では「boîte coquille」。
金箔押しはこのようにして行われる。