古書会館へ直行、途中で新潟のY氏に声をかけられてビックリ。研修で上京しているそうだ。十時五分前に開館前に着くと、およそ三十人ほどの行列ができていた。入場して二階の展示をチェック。西村氏が熱心に微調整をほどこしている。西村氏は裏の関係者通用口から入っていた。
トークのために機材の動作確認をするはずが、少し遅れそうだというので、地下展の古書を見て回る。意外にも京都の出版社に関するいい本を安く買えた。日月堂さんには昨日の準備中に初めてお目にかかった。とても感じのいい方である。雑誌『ARE』でお世話になって以来何年になるか、初対面というのが信じられない。その日月堂さんの棚から上のラルースの絵入り辞書を買う。『NOUVEAU PETIT LAROUSSE ILLUSTRE』(LIBRAIRIE LAROUSSE, 1953)1200円。
そうこうするうちに十二時になり、会場の機材がようやくセットできた。備え付けのパソコンに、トーク用の写真を焼いたCDをインサートして具合を見る。窓が広くて気持のいい部屋なのだが、その分、スクリーン・カーテンを降ろしても明るいため、画像がちょっと白ける。仕方ないか。二つの画像を同時に表示できないし、画像の拡大もできない。やはり機材は事前にチェックしておいて正解だった。なんとかやりくりできるように練習する。
トークについては省略。下記の皆様のブログで概要をお読みください。ご来場くださった方々に深謝です。
http://d.hatena.ne.jp/selavy/
http://d.hatena.ne.jp/beniya/20080601http://www.omaken.com/umi-neko/2008/06/post-654.html佐野繁次郎の熱心なファンの方やご親戚の方も見えておられ、トーク終了後も展示場などでいろいろお話をさせていただく。と、あっという間に黒岩比佐子女史の講演の時間となってふたたび七階の会場にもどる。国木田独歩の手がけた雑誌の画像がたくさん用意されており、女写真師の探求についても直接お話をうががうと、また一段と興趣を覚えた。終了後、独歩が発行していた『上等ポンチ』その他、実物も手に取って見ることができた。女史にサインを求める行列ができておりました。
二階の展示室にもどって閉会まで。盛厚三氏より
『北方人』12号を頂戴する。『サンパン』もうできているはずなんですが……とのこと。西秋氏らと水道橋に近い
アンチ・ヘブリガンへ。店内には本がずらりと並んでいて、思わず「売り物ですか?」とたずねてしまう(売り物ではないそうです)。
トークショーとUBCの打ち上げも兼ねている。次々と関係者の人達が集まる。黒岩女史と『編集者国木田独歩』の担当編集者の女性Tさんも参加。ワイワイと賑やかだった。黒岩女史は今月まだ講演がいくつもあるそうで、しかも原稿にも追われているという売れっ子ぶり。少しだけ早めに退席された。無理しすぎないようにご活躍ください。解散後、ヘブリガン夫妻と西秋氏と石田千さんといっしょに近くで飲む。嵐のような一日だった。