辻静雄『フランス料理の手帖』(鎌倉書房、一九七三年)、装幀はもちろん佐野繁次郎。FAUCHON なんて名前は当時は珍しかったんだろうなあ。今はどこにでもあるけど。ほんとに。ドゥマゴまで日本に出店しているんだからイヤになる。佐野がお気に入りだったカフェはモンパルナスのクーポールだそうだ。パリにいる間中、毎日のようにクーポールで飯を食っていたらしい。メートル・サノ(佐野御大?)としてギャルソンともツーカーになっていたという。
キャーフールと呼ばれるモンパルナス大通りとラスパイユ大通りの交差点付近には、クーポールの他に、ドーム、セレクト、ロトンドなどエコール・ド・パリの画家たちや亡命者でにぎわった有名なカフェが集まっている。今はまったく観光スポットでしかないようだが、どうしてクーポールに佐野がこだわったのか、かなり興味引かれるものがある。
しばらくブログの更新はお休みします。東京日記をお楽しみに。