坪内雄蔵訳『ハムレツト』(早稲田大学出版部、一九二六年二十一版)。有名なセリフはこう訳されている。
原文は
http://www.online-literature.com/shakespeare/hamlet/
ハム 存(ながら)ふるか、存(ながら)へぬか? それが疑問(ぎもん)ぢや……残忍(ざんにん)な運命(うんめい)の矢石(やだま)を、只管堪(ひたすらた)へ忍(しの)うでをるが大丈夫(だいぢやうふ)の志(こゝろざし)か、或(あるひ)は海(うみ)なす艱難(かんなん)を逆(むか)へ撃(う)つて、戦(たゝか)うて根(ね)を絶(た)つが大丈夫(だいぢやうふ)か? 死(し)は……ねむり……に過(す)ぎぬ。
HAMLET
To be, or not to be: that is the question:
Whether 'tis nobler in the mind to suffer
The slings and arrows of outrageous fortune,
Or to take arms against a sea of troubles,
And by opposing end them? To die: to sleep;
奥付の初版は明治四十二年である。よく売れている。同じ逍遥訳コンパクト版の沙翁全集もよく均一で見かける(見かけた)。木版密画多数入と謳っているが、それはこんな挿絵である。オフェーリアが流れて行く有名なシーン。
この大判の方は版を重ねているわりにはあんがい珍しい。むろんこれは100円。