
水明洞から百万遍までバス。福田屋書店の前をのぞくと、季村敏夫さんがいた。やはり『ボマルツォのどんぐり』出版記念会へ参加されるため、時間待ちをしておられた。『たまや』04の作品にも書いておられるが、季村さんは学生時代以後しばらくこのあたりに住んでおられたとのこと。
会場の ZANPANO というイタリア料理店を探していると、BOOKONN氏が声をかけてくれ、なんとか場所が分かったしだい。もしそれがなければ、たぶんかなりウロウロしていたはず。入場者に渡された上の冊子『KNOTHOLE』(THE FLYING RABBIT PRESS, 2008)は扉野氏の個人冊子「節孔」(ふしあな、ノトール)。永田助太郎の詩、『きりん』についての文章を掲載。
扉野氏はなんと背広を着込んで、求められて自著にサインなどをしている。小さなイラスト(扉からウサギが滑落?している)を添えてある。『ボマルツォのどんぐり』の「ぼくは背広で旅をしない」に背広は二度着ただけ、とあるが、これが三度目か。七時を過ぎるとつぎつぎ人が集まって来て、会場はほぼ満席立ち見状態。
扉野氏が簡単にあいさつ。『ボマルツォのどんぐり』を編集した中川六平さんが司会をはじめたかと思いきや、いきなり指名を受けて小生が開会のあいさつをさせられる。扉野青年と出会った驚き、『sumus』の同人のなかで荻原魚雷氏と扉野氏との本をどこかちゃんとした版元から出してもらいたいとずっと思っていた、それが中川さんおかげで実現したこと、中川さん、ありがとう! といった話を、飲んでもないのに、しどろもどろで。
『きりん』の浮田要三さんが乾杯の音頭をとる。浮田さんが「ぼくは扉野さんが好きなんです」とおっしゃったが、ほんとに、扉野氏はご老体に愛される人格なんだな。