『文藝春秋4月臨時増刊号』特集・もうひとつの京都。「井上章一の井上章一的京都案内」と題して、近代建築を探訪する、古本屋をハシゴする、ビフカツを食べ歩く、銭湯で京都文化にひたる、という四つのテーマで組み立てられている。
井上氏の古本屋案内は王道。こちらは邪道(蛇道?)なのでとくにコメントはないが、店主急逝の但し書き付きで黒猫堂が掲載されているのにはちょっとグッときた。一度だけしかのぞかなかったけれど、いいセンスの棚だった。二冊買った。それはさておきアスタルテ書房はいつも絵になる(上写真)。
この京都特集だけなら買わなかったが、ギャラリー島田の島田さんが見出した画家・石井一男についてのかなり長文の紹介が載っているので購入した。後藤正治「"埋蔵画家"石井一男と女神像」。石井一男については「
石井 一男の小さな美術館」を参照されたい。
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こちらは『季刊銀花』153号。開いたページはこれまでも何度か触れた篆刻家・水野恵氏による「窓の書」の紹介。「窓の書」というのは氏の店舗「鮟鱇屈(あんこうくつ)」のウィンドーに折々の自信作の書を張り出していたことをさして言う。月替わりで十六年間つづけたのだそうだ。自在な文字が跳梁して何とも愉快。東洞院通三条下ルだったとか、うかつにも記憶にない、残念。