京都百万遍の知恩寺、古本まつり、じゃなくて、手作り市へ出かける。ところが予想以上のたいへんな人出で駐車場がどこも満員だった。妻だけ降ろして、こちらは文庫堂と思ったが、本日定休日。萩書房もまだ開店していないので恵文社一乗寺店へ。
店長と能邨さんがいたのであいさつする。「みんなの古本」現在編集中とのこと。楽しみ。店長のヒップな日記、おもしろいよ(メモ帳欄・恵文社のトップページからどうぞ)。この間、原稿料代わりにもらった図書カードがあるので何か欲しいなと思う。新刊書店の本はみんな「買って、買って」と訴えているようで困る(古本はもの静かなかんじ)。目移りしてしまう。
ぐるぐる回ってナカムラユキさんの『京都文具探訪』(アノニマ・スタジオ、二〇〇七年)が出ているはずだと思い出す。問うてみると、入ってすぐのテーブルに積み重ねてあった。昔の文房具はもうすっかり立派なアンティークになっている。たまらない魅力。こんなにもレトロな文房具店が京都にはまだ残っているのかと驚く。今後は小生も注意して蒐集保存に努めなければ!
南下の途中、福田屋書店は開いていた。表の百均から『寺田寅彦全集』(岩波書店)の日記一と二(ともに一九三七年刊)を。本郷の一高前にあった「本郷カフエー」へ寺田はしばしば立ち寄っている。その名前が明治三十五年以後に散見される。これは神保町のオタさんの発見だが、カフェーと名乗ったのは「カフエー・プランタン」が最初(明治四十四年)という定説を覆すことになる。
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帰宅するとポストに
赤井稚佳個展「読書」(HBGallery、11/16-21)の案内状が入っていた。じつは赤井さんのご実家が我家の並び数軒隣なのである。赤井さんも近くにお住まい。読書がテーマ、これは赤井さん流の「読む人」。
『Coyote』や沢木耕太郎『246』の装画(ブックイラストレーション)の原画も合わせて展示とのこと。