レミ・ド・グールモン『リーヴル・デ・マスク』(メルキュール・ド・フランス、一九二一年、LE LIVRE DES MASQUES, portraits symbolistes, gloses et documents sur les écrivains d'hier et d'aujourd'hui, les Masques, au nombre de XXX, dessinés par F. Vallotton)。マスクの本・・・新旧の象徴主義作家たち三十人の肖像。
マスクは「仮面」だが、ここではまずは「顔つき」という意味にとっておいていいだろう。その上で、仮面(外面)だということを匂わせる。『風貌』とでも訳せばカッコいいかも。一八九八年に出た二十三人の『マスクの本』というのが最初の単行本のようだ。国書刊行会から『仮面の書』(及川茂訳、一九八四年)の題名で邦訳が出ている。
『にんじん』挿絵のヴァロットンが肖像画を描いているので引っぱり出してみた。たしか、かなり前の青空古本まつりで買ったような気がする。この本の似顔絵はあちらこちらで引用されている。まずはアンドレ・ジード。
ロートレアモン、
ユイスマンス、
そしてルナール。似ている。
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『
HB』第二号が出た。創刊号より身近な内容だったので面白く読めた。まずは何と言っても畠中理恵子さんインタビュー。12月8日に海文堂書店で近代ナリコさんとのトーク司会をやる予定なので、ぜひとも読んでおきたかったのだが、読んでおいてよかった。なかなかですよ、畠中さん。
それから坪内祐三さんインタビュー「『アメリカのにおい』をめぐって」もあまり知らなかった一面が語られていて興味シンシン。
《いままで僕が複数回行った都市って、ニューヨークとメキシコシティーとソウルなんだよね。その街に共通してるのって、地下鉄なの。地下鉄って、風景が見えなくてつまんないってところもあるけど、一方で短時間で一定の距離に移動できて、その街が楽しめるよね。だから、地下鉄のある街っていいよね》
この発言が何かとても坪内氏らしいと思った。メキシコシティーの古本屋はいいらしいよ。
『HB』は一部書店でも入手できるが、書肆アクセスでも売っているのでぜひ。
「アクセス店員が選んだ20冊」フェアーもひっそりと行っているようだ。17日(土)まで、か。