京都駅10時06分発のぞみ170号で上京。富士山頂には雲がたなびき灰色の空である。東京駅から新宿へ出て、京王線芦花公園駅下車。世田谷文学館で植草甚一展を見る。

世田谷文学館の展示はいつものことながら少し手狭。出品物は植草甚一の全体をスケッチして悪くなかったが、コラージュなどのアート作品が手薄だった。葉書が中心というのはちょっと残念。むろん手書き(手描き)の葉書自体は面白いものだったが。
常設展示場に江戸川乱歩旧蔵の村山槐多「二人の少年」がかかっていた。著名作家の原稿のカラーコピーをいかにも本物のように展示するのは止めたほうがいいんじゃないか。コピーを展示するくらいならもっと他のものを並べてもらいたい。
新宿にもどって鴬谷までJRで。南口は初めてかも。陸橋を渡り、うまそうな匂いを漂わす焼き鳥屋を過ぎて大通り沿いの東横インにチェックイン。となりは連れ込みホテル、一泊6900円。東横インのフロントにはインド系のグループ客が集合していた。これまで泊まったなかではもっとも狭い部屋だったような気がする。設備はまったく同じだが。

今夜の仕事が第一の目的なので銀座の画廊へ出向く。有楽町から歩いたのだが、見知らぬビルディングがいくつも出来ていてびっくり。通りを歩く中国人や白人などの多さも意外な感じがする。画廊では長谷川利行の小品(10cm角くらいの板)を見せてもらった。女性の顔を画面いっぱいに描いた佳作だった。200万円ぐらいはするそうだ。それはともかく、その後何とか無事に用事を終え、ホテルにもどった。夜も更けて焼き鳥屋はいっそう繁昌していた。

