『植草甚一スクラップ・ブック全四十一巻』(晶文社、一九七六年、ブックデザイン=平野甲賀)内容見本。本文32ページというちょっとした冊子になっている。池波正太郎、小林信彦、淀川長治、篠田一士、油井正一、木島始、都筑道夫、清水俊彦、萩原朔美、飯島正、山下洋輔、小泉徹、片岡義男、小野耕世、中田耕治が寄稿、北けんじ(インタビュー)、イラストは和田誠、佐々木マキ、赤塚不二夫、秋竜山、本山賢司、河村要助、本人植草甚一、写真は御子柴滋、浅井慎平。そして木島始との対談もある。
《植草 うちの女房が京都生れでしょう。木島さんも京都だっていうんで、そのころ、友だちで京都の人ははじめてだったんです。それで逢うのが楽しみになったんですよ。
木島 京都は街はずれがすっかり変っちゃいましたね。むしろ真んなかへんで、昔のまま残ってるところがあるようです。
植草 最初に行ったころは、京都にはいいものがあるなと思ったんですけど、それがだんだんなくなってるような気がしますね》
《植草 (ドーバー・アンド・パイン書店のカタログを示して)これがよく行った本屋なんです。フィフス・アベニューの六十六番地ですね。一昨年に行ったとき、このカタログをもらって、チェックしてみたら、欲しいやつが六十冊くらいあったんですね。あくる日、それを持ってったら、おばちゃんがいて、帳簿を見ると、もうほとんど消しちゃってあるんです。やっぱりそういった古本を買う連中がいるんですね。
木島 たしかに飽きないですね。古本屋をまわってるだけでも。それとね、どこも空いてるんですよ。(笑)一般の人はあんまり本を買わないんじゃないでしょうかね。
植草 ただストランドっていう古本屋ーー例の百万冊あるというーーあのあたりはかなり入ってます。安い掘り出し物があるからでしょう。》
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ということで、所用のため上京します。ばらくお休みです。植草甚一展も見てきます。
神田古本まつりも26日から。