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物類品隲

物類品隲_b0081843_210894.jpg


『物類品隲(ぶつるいひんしつ)』(日本古典全集刊行会、一九二八年)。「日本古典全集」は以前にも紹介した文庫シリーズである。先日、文庫堂で100円だった。『物類品隲』は平賀源内(ひらが・げんない)のプロデュースにより宝暦7〜12(1757〜62)年に計5回開かれ大成功をおさめた薬品会のカタログ。総数2000を超す出品物の中から厳選した360品の解説を載せ、そのうち特に珍しい32品は写生図を掲げている。「隲」は「定める」の意味。品定。

上は百部(ビャクブ)の蔓生(まんせい)で止咳・殺虫の効用あり。レイアウトが美しい。下は右が《紅毛語カアイマン》と説明してあるので鰐(ワニ)だろう、左は《紅毛語ハアガテス》とあるが、イモリの類いか? 大きさが同じなので奇妙なかんじ。

物類品隲_b0081843_2102969.jpg


そしてこれは「造糖之法」。サトウキビを絞っている図。画いたのは「鳩渓山人」こと平賀源内。じつは源内さんはわが郷里讃岐の御方。志度という町に生まれた。この絵を小生は小学校のときに学校の壁に描かされた記憶がある。数人の生徒が選ばれ、みんなでこの図を引き延ばして着色した。駅前の老舗菓子店にこれに似た碾き臼が伝わっており、わざわざそれを見学に出かけたりした。源内さんの原画だったこと、今になって初めて知った。ちなみに讃岐三白(さぬきさんぱく)と言って、米、塩、砂糖が名産であった。今も砂糖は和三盆として有名。塩田はかつてたくさんあったが、宅地になってしまっているから、代わりに「うどん」を数えてもいい。

物類品隲_b0081843_2111778.jpg


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Mさんより古書メール。《久しぶりに三宮。後藤書店の店頭[略]、外国文学の棚をじっくり見ていたら横向きに押し込まれた「メリ・イングランド」福原麟太郎文教閣昭和9年初版函欠が1000円。パラフィンがかかっていたので擦れもなくきれいな状態。思い切って購入。次にロードスさんへ。入口の文庫の棚にへばりついていると、店の人と客との会話が聞こえてくる。
「昨日買ったのだが、ダブっていたので返したい。他の店では返品が利く。」
と大胆な発言。
「うちではやってません。」
と拒否された客は店主の名前を聞き質していたが、逆に名前を店主から聞かれて
「答える必要がない。」
と。まあ店主の言うとおり「失礼な奴」に違いない。
ここでは縮刷「文学論」漱石大倉書店大正十年十三版函欠735円。前回見た時は1500円だった。うれしい。次に超書店MANYOに上がって色々見て回る。あまり期待はしていなかったのだが、「反逆の呂律」武田麟太郎改造社新鋭文学叢書を発見。しっかりした値段が付いているだろうと確認だけするつもりで裏表紙を開けると、何と500と書いてある。見過ごしていただき有難うございますと購入。
次はいよいよ知恩寺ですね。臨川は出るのでしょうか。》

臨川書店、先日もらった『京古本や往来』号外に配置図が出ているのを見ると、中央通路の本堂のすぐそば向かって左手にテントを出すらしい。今年も激しいつばぜり合いになりそう。

第33回ヨコハマ古書まつり』(有隣堂ギャラリー、10月25~28日)の目録届く。なかなか多彩な出品物で楽しめる。グリム書房の海外絵本は実物を見てみたいものだ。

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老舗の詩の出版社「詩学社」が廃業するようだ。雑誌『詩学』も廃刊。篠原氏が編集していたときにはお世話になったこともある。本郷に事務所があったころ。

喰へずともさびしからずや籾ひとつ
by sumus_co | 2007-10-14 21:01 | うどん県あれこれ
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