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林蘊蓄斎の文画な日々
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全輯余滴

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全輯余滴_b0081843_212450.jpg


『全輯百間随筆』第二回配本付録「(月報)全輯余滴」第二号(一九三六年十二月二十日)の一頁と四頁。A4大の紙二つ折。装幀を担当した川上澄生の文章が収められている。川上はまだ百間先生(間はママ)には会ったことはないが、句帖以外の著書はみな読んだという。

《とにかく私は芸術で衣食して居るのでないからその方面の仕事は素人だと思つて居る。そこで気易さから又づるさから自分の勝手なものをぬたくるのであるが、この自分勝手が版画荘主人の自分勝手と意気投合して及第することがある。で今度の全輯の図案も及第したわけであるが読者の方々のお考へに及第するかどうかは私の知らないところである。私は木版を彫るのであるが図案を按ずるのも亦大いに好むところである。図案は写生でないから自分の勝手なことが画けるのである》

この後、今夜は旧暦の九月十三夜で子供達が藁の棒をもって地面を叩いてまわる風習があるという話で結ばれているが、そのときに子供が歌う唄がいいので引用する。

十三夜の藁鉄砲、
穂打ち棒当れ、
三角畑のそば当れ、
大麦小麦、
大豆も小豆も皆当れ

これは「十三夜のまき藁打ち」(栃木県鹿沼市)、「十三夜の藁鉄砲です。またの名を「ぼうじぼ(ぼうじ棒)」などと呼ばれる栃木県の風習のようだ。川上澄生は宇都宮中学校(現・宇都宮高校)で英語を教え野球部を指導していた。ちなみに今年の旧暦九月十三日は十月二十三日

÷

地下室の古書展の目録が届く。YOSHIKEN さまのコメントのように佐野繁次郎の画稿が四点9万円で出ている。『田園記』も25,000円で。うううむ、唸るばかり。そうそう、西秋書店といえば、西秋氏より先日メールをもらっていた。ちょっと東京へ行きたくなった。

《UBC。ついに10回目です。感無量でもなく、あっというまで早かったです。今回のメインは和田誠ミュージアムと落語。落語! これは絶対成功させたいです。[略]それと書肆アクセスフェアも。私に出来る恩返し。今ある在庫で直取引の分を少しでもお金にして、版元に返品しないようにと思い提案しました》

唸りつつゆきつもどりつ十三夜
by sumus_co | 2007-10-07 21:02 | 古書日録
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