ナベツマが洋菓子を買いに行くと言い出した。
「え〜、いまからか」
などと渋っていると
「ブックオフに寄ってもいいから」
という殺し文句によってコロリ、車を出す。首尾よく買物をすませた帰途、堀川五条のブへ。とくに何もなかったが、絵本コーナーにて『おだんごぱん』と『タンタンの冒険旅行1 黒い島のひみつ』(福音館書店)を。
ロシア民話『おだんごぱん』(せたていじ訳、わきたかず絵、福音館書店、一九九八年六七刷)。ストーリーは要するに「およげ! たいやきくん」。喰われておしまい。
絵を描いた
脇田和(2005年歿)はベルリン国立美術学校を昭和五年に卒業、昭和十一年に猪熊弦一郎、小磯良平、内田巌(内田魯庵の長男、デイリーでも何度か触れています)らと新制作派協会(後、新制作協会)を結成している。半具象の作風で色彩やタッチが繊細。
今、検索してみると井上洋介の絵による『おだんごぱん』も出ているが、そっちはかなり怖い。
÷
昨夜、ETV特集「ごたごた荘の人々 〜東京・練馬 共同保育所〜」を見た。子供の世界も大変だ。親たちがまじめに討議を重ねている姿が、なんとなく東京だなあという感じがした。関西なら、ああいうふうには行かないかも。ゴタゴタ荘古本部が出てなかったのが残念!
÷
Mさんの古本メール。《3連休が2週も続くとやはりせめて1日は古本屋巡りでしょう。久しぶりの三宮。後藤書店の店頭は1冊2000円2冊で3000円と1冊400円2冊で500円という少しイレギュラーな均一。もちろん後者から探すことになります。大正、昭和初期の歌集が多いのは人気がないということでしょうか。「佐伯祐三 佐伯祐三展記念」南天子画廊1977年10月は小豆色のクロス装で魅力的。昭和30年代に桜井書店の出した瀧井孝作の随筆2冊「生のまま素のまま」「海ほほづき」どちらも函付きで中は美。そして「新女性詩集」深尾須磨子編昭和17年鶴見書房函桑門つた子献呈署名。函の背が外れているがこれを直すのも楽しみ。中身は戦争詩のオンパレード。この4冊で千円なのですから。とおく電車に揺られて来た甲斐はあったのでしょう。》
÷
独り占めるきつねのかみそり紅に