江原広(陸軍士官学校教授)、緒方信助(東京慈恵会医科大学予科教授)『物理学の徹底的研究』(欧文社、一九三六年十四版)の検印紙。デザインもいいしエンボス加工もあってかなり立派な印刷である。発行人は赤尾好夫、とくればお気づきの方もおられよう。
赤尾好夫さまバンザ〜イの赤尾好夫である。昭和十七年から旺文社と社名を変更して戦後も『英語基本単語熟語』(赤尾の豆単)などで一時代を築いた。昨日、この検印紙のために二百円払ったのだが、見返しの古書値は「¥3000」でビックリ。見切りだったのだ。
÷
『サンデー毎日』9月23日号に『古本屋を怒らせる方法』と『古本暮らし』の紹介記事が出ていると某氏にお教えいただいて駅前まで走る。コンビニ二軒、ブックファーストにもなかったが、なぜかローソンにだけ並んでいた。阿武秀子「本棚の整理術/古書、奇書、発掘書の愉しみ」。
また某氏が『茨城新聞』を送ってくださった。『古本屋を怒らせる方法』の書評が載っている。共同配信なので『京都新聞』にも同じものが載ったが、それでもうれしいものだ。『茨城新聞』を初めて手にした。感謝です。ちなみに
「茨城」は「いばらき」と澄んで読むそうなのでお間違えなきよう。ただし
茨城弁は「いばらぎべん」と濁って発音するという。
なお大阪府茨木市も「いばらきし」が正しいようだが、詩人の茨木のり子は「いばらぎ」である。そうそう、日本の活版印刷の父、本木昌造も字典類には「モトキ」となっているが、近年見つかった英字の名前表記によれば「モトギ」が正しいらしい。書評を書いてくださった阿武秀子さんも「あんの・ひでこ」と読むらしい。人名にはオージョーシマッセ!
彼でもなし此でもなしとや茨掻き