ウィリアム・モリスのサマー・ハウス、
ケルムスコット・マナー。探し物をしているとこの絵葉書が出てきた。写真は松本八郎氏。
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『本の手帖』二号(昭森社、一九六一年四月)絵入本特集。安東次男の稿にアルトーの『ガラパゴス』(ルイ・ブロデ、1955)の図版が出ていた。エルンストの版画入りの豪華本、限定135部。安東は他にルネ・クルヴェルとミロの『バーグ・ドロール』、ツアラとヴィヨンや、マッソンの銅版画集『フェミネール』を持っていたという。
ところが安東は凝り性のくせに大変飽きっぽく持ち物を売ることには思い切りがいいそうだ。
《さきに挙げたものにしても、ふとしたことで最近手放してしまったが、暴利ではなくぼくは適当にもうけさせてもらった》《それでぼくは、李朝の壷と周末の鈁鐸と唐の明器を買った。というより、これらが何としてもほしかったから、かれらを売ったのである。そしてそのことは、ある一つのものに執着すると夢にまで見るぼくにとって、たしかに精神衛生上いい効果をもたらしてくれたと思っている。しかしどう見ても、愛書家ではなさそうだ。本はいつになってもぼくには、どこかに別れた恋人のようなところのある存在だ。》
今なら『GALAPAGOS』はいくらぐらいなのか。探してみると、2002年の TAJAN のオークションに出ていた 。その評価額が12.000/15.000ユーロ(160円で計算すれば190〜240万円)。安東のものとは装幀が違っている(ルリュールを施されている)がおおよその参考にはなる。
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田端文士村記念館で山田俊幸氏の講演会「交遊する芸術家たち〜竹久夢二、山本鼎、小杉放庵、鏑木清方、北原白秋」が10月14日(日)午後2時から開催される。申込は往復はがきで10月1日必着。詳しくはサイトにて。小杉放庵が田端村第一号の住人になったのが明治三十三年だそうだ。そこへ若き画家たちが集まって住み始め、『方寸』の刊行や「ポプラ倶楽部」結成へ運んで行ったらしい。田端は文士だけの村じゃなかった。
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御器被り主の顔を覗き去る