
「故六隅許六」装幀本を頂戴した。上の図は渡邊一夫『空しい祈祷』(学徒援護会、一九四九年再)の扉である。この初版は一九四六年十月十日に
勤労学徒援護会からやはり「故六隅許六」装幀として出ているが、そのときには上図が表紙になっていた。上の本の表紙は
渡邊一夫の装幀にアップしていある。
これら二冊は発行元の名前が微妙に違う。住所は麹町の代官町一番地で同じだが、代表者が安藤円秀から近藤英夫に変わっている。「正義と微笑」の永晃社もそうだが、敗戦直後にはこういった入れ替わりがはげしかったようだ。

もう一種類「故六隅許六」の装幀で『襍志』1号2号(同学社、一九四六年五月一日、六月一日)も某氏より頂戴した。1号には日夏耿之介が幼少期の思い出をつづった「姫城月次抄(一)」が載っている。
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