『STÉPHANE MALLARMÉ POÉSIES』(NOUVELLE REVUE FRANÇAISE, 1914)。下鴨で買った捨て値のブロシェ(仮綴本)、マラルメ詩集。肖像写真はナダールによる。帰宅して点検していると見返しのところに鉛筆で《山田珠樹旧蔵書》と書いてあった。
山田珠樹は仏文学者。森茉莉と結婚(大正八年)そして離婚(昭和二年)していることで知られる。離婚当時、二人の息子、爵(じゃっく、鴎外の命名)と亨(とおる)を置いて茉莉が家を出たことで物議をかもした。
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Mさんより下鴨報告第三弾。
《12時に百円前で山本さんと約束しました。でも着いたのは10時前。まだブルーシートが掛かっていました。「影法師」遠藤周作桂書房函美、「武蔵野及渚」縮刷独歩叢書函欠痛み、「遥かなる雨季」北川透国文社函等を拾った後で山本さんと暫く閑談。その後、松宮2百円で「三の酉」久保田万太郎函背欠。キクオの5百円で「未来派の三幕物電気人形」マリネッツィ神原泰訳大正11年下出書店函欠?。雑誌3冊5百円で「三田文学」明治43年10月秋季特別号(復刻だと思いますが表示がありません。)、「無限1960冬季号」と林さんが見落とされた?「アメリカ文学」第一巻第七号(またの機会にお渡しします)。 昼食後ガケ書房へ。高橋さんの棚が私には魅力的でした。でもこの3日間5百円以上の本を買っていないので手が出ません。ここまで来たら文庫堂。夏休みかと思えば開いていました。店頭から世界古典文庫を1冊百円で。今日も暑かったです。たぶんこれで下鴨は打ち止めかと。》
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瀧羽麻子『うさぎパン』(メディアファクトリー、二〇〇七年、装丁=名久井直子、挿画=出井佳美)。ハードカバーで、ジャケット・表紙・扉がカラー、見返しにもイラストが刷られていて、150頁、1000円(税別)というのだから驚く。装幀の印象もかなりいい。
すむーす友の会に参加してくださったW氏より頂戴した。ダ・ヴィンチ文学賞の大賞を受賞したとのことで、読み始めるとスラスラ。高校一年生の女子の心の動きをうまく描いている。特別インパクトのある事件は起こらないのだが、超常現象あり、どんでん返しあり、と飽きさせない。
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建築関係の仕事をしている若い友人夫妻が来宅。あれこれ楽しく雑談。例えば、建築のプレゼン用に模型を作るという話が出たのだが、最近、大手の会社は、模型ではなく3Dのバーチャル映像を焼いたCDを客に渡すようになったそうだ。そうすると実際使っている自家用車がちゃんと車庫に入っているというような芸当も簡単にできる。そこまでリアルなら、家なんか建てないで、もうそこに住んだつもりになってればいいんじゃないかねえ。そういえば、そんなバーチャル都市もあると聞いたが。
みづくさき梨を齧りて髭笑ふ