『NEW ILLUSTRATED WEBSTER'S APPROVED DICTIONARY』(World Publishing Company, 1941)。
安い辞書があるとつい買ってしまう悪いクセ。むろん下鴨にて。「ウェブスターの」というのはアメリカの辞書に決まって付けられる形容詞だそうだ。もともとはアメリカ合衆国の教育の父と呼ばれるノア・ウェブスター(1758–1843) からきているわけだが、上の辞書も本家ウェブスターとは関係ないようだ。
版元の World Publishing Company は一九四〇年に聖書と辞書の出版では合衆国内の最大手だったそうで、一般書でも一九二九年にリンドバーグの『THE LONE EAGLE』というベストセラーがある(映画は「翼よ!あれが巴里の灯だ」ビリー・ワイルダー、1957)けれども、現在では完全に分裂して会社としては存続していない。
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すむーす友の会に参加くださったbeniyaさんのブログ
空想書店 書肆紅屋に京都での本屋めぐりの様子が詳しく書かれている。下鴨初日の部分を少しだけ引用させていただく。
《テントの中で1カ所だけ早くも人がテント周辺にむらがり殺気だっている。一番奥の100円均一コーナーだ。ここは少し広くなってなっているところで日差しを遮る樹木がないためにモロに直射日光を浴びてしまうので暑い。それでも人がどんどん集まってくる。どうもよそ者には入りがたい雰囲気なので午前9時55分に赤尾照文堂テント前に行く。午前10時に一斉に青いシートが取り払われてスタート。景気付けに以下の書籍を購入。
■亀山厳『偏奇館閏中写影』有光書房
■柴田流星『残されたる江戸』中公文庫
その後は順次テントを回っていったが、もう関西圏の古本屋の在庫の厚み(ストック量とでもいうか)は凄いの一言です。》
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