『玲瓏信』第七号(書肆季節社、一九八一年四月十五日)。
『塚本邦雄著書目録2』(書肆季節社、一九七八年十二月十一日)。
読者の方より『政田岑生詩集』(書肆季節社、一九九五年)とともに政田岑生資料を頂戴した。『玲瓏信』は21×11cm(21×22cmの紙を二つ折、二枚重ね、八頁)。すべてが塚本邦雄に関する短信や報告である。赤坂・銀花コーナーで行われた「塚本邦雄レコードコンサート」(一九八〇年十一月二十三日)のパンフレットもやはり《政田岑生氏の装になる瀟酒な対訳テキスト》だし、著書刊行案内中には《「小歌集・新室帖」政田家新築記念 一月刊》などという記述もある。『塚本邦雄著書目録2』は187×130mm(四六判、二つ折四頁)。文字組の見事さ。背筋が伸びている。それにしても書肆季節社は『玲瓏』を中心とした塚本ファミリー出版社だったことを改めて認識した。
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『spin』02の校正紙が届いたので、ざっと目を通す。初校のときにかなり直したようでも(むろん著者校正も経ている)、あれこれポロポロと出てくる。午後かかりきりで、なんとか朱を入れ終わる。
目次
翻訳をめぐる意味と無意味をめぐって…………中島俊郎 + 鈴木創士
板倉鞆音捜索………………津田京一郎
エエジャナイカ 2 無用の書物………………北村知之
幻脚記 二 青空………………鈴木創士
淀野隆三日記を読む 二………………林 哲夫
みずのわ編集室 2………………柳原一徳
中島・鈴木両氏は、共通するところは多いのだが、まったく違うお二人のキャラクター・学識が噛み合っているようで噛み合ってないところが大いに楽しい。津田京一郎氏は知る人ぞ知る詩集・詩誌のコレクター。板倉鞆音の執筆雑誌を執拗に探求するその姿は古本者の鑑である。「エエジャナイカ」も絶好調。今回の幻脚記は小説だ(!)。淀野隆三日記はだんだん面白くなってきた。三高の教師たちのカリカチュアもある。例によって愚痴とイカリが爆発の「みずのわ編集室」、小出版社の実情と意気地が分かります。乞ご期待(八月初旬刊行予定)。
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向いのご老人と仕事帰りのナベツマが立ち話をしていた。朝、掃除のときに挨拶をするくらいだったが、家の中から聞くともなく聞いていると、ご老人は音楽大学の教師だったそうで、お宅にグランド・ピアノが三台あるそうだ(まったくそうは見えない、やや古い木造家屋)。絵描きさんにも知り合いが多いとのこと。分からないものである。