織田作之助『六白金星』(三島書房、一九四六年、装幀=鍋井克之)。本日も、りーちあーと。まずまずの賑わい。知人では季村さん、粕井さん、来場。そして
オダサク倶楽部の皆さんには、波屋書房をめぐるさまざまな情報をいただく。当時の画家と作家たちの交流についての研究がなおざりにされている等、同感すること多し。
上の本の装幀者・鍋井克之についてはかつて『BOOKISH』誌上で文業の再評価を訴えたところだが、実際問題としてそれら大阪の人脈をどのように描き出すかは難しい。一つのアプローチとして、例えば、波屋書房という書店・出版社をハブにしたような交遊図が描ければいいのではないか、と思う。
÷
「漱石がやってきた」という連載が朝日新聞にあるらしいが、気づかなかった。hanaさんに教えて頂いた。これは3「社内版」の巻。
《東京と大阪の朝日新聞(東朝、大朝)は漱石の小説を同時に連載する。大朝の活版部員の一部が掲載翌日、新聞印刷に使い終わった鉛の版(組み版)を崩す前に、こっそり印刷して和装の本にした。これが漱石の朝日「社内版」だ》
《「社内版」は現在、神奈川近代文学館、岩波書店、明治村(愛知県犬山市)などに、「坑夫」「門」「それから」「彼岸過迄」などが所蔵されているが、「三四郎」は確認されていなかった》
ところが今春、『三四郎』が古書の市場に出たという。漱石先生はやはり人気があったのだ。小学生からファンレターもらってたらしいし。