昨日は、終日、りーちあーとに詰めていた(ご来場いただいた皆様に感謝です。いよいよ26日火曜日まで、お近くの方はぜひのぞいてやってください)。hanaさんにとらんぷ堂さんという『dioramarquis』執筆者の方々とお話できて喜んでいたら、その後、羽良多平吉さんが見えられて吃驚する。「フェルメールみたいですね」とはもったいないお褒めをいただく。閉店後、マン・レイ・イストさんと泡のジュースを飲んで帰宅。
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数日前に海文堂書店でのトークバトルの写真が届いた。トークの内容もほぼ編集を終えた。上図は鈴木創士氏が当日持参していた『coupure』。以下トークの一部を引用する。
鈴木 フランスのシュールレアリスムのグループは五月革命の後解散するんですが、その生き残りが出したものです。五月の街のなかに自分たちの姿を認めた、だからグループを解散するのだとか言って。その後、ブルトンの遺言執行人になったジャン・シュステルという批評家がいるんですが、その連中が出したビラというかパンフがこれなんです。
林 色使いはサイケですね。何年の出版ですか?
鈴木 一九七〇年。『クピュール』と言って「切り抜き」という意味で(「断絶」、「切り傷」という意味もある)、全部、別の雑誌や新聞の記事を切り抜いて寄せ集めているんです。面白いのは、何号だったかな、サルトルが編集長だった『人民の大義』っていうマオ派の新聞があったんですけど、破壊活動の扇動か何かの罪で発禁になったんですよ、それをそのまんま載せて、またこれも発禁になるんです。捕まるためにやったみたいな。
林 確信犯ですね。
鈴木 綺麗でしょ。さすがシュールレアリスト、デザインも上手い。
林 どこで手に入れたんですか?
鈴木 パリで。一応、古本屋とかも行ってましたから。
林 そう言えば、パリではいろいろな有名人に遇ったそうですね、ロラン・バルトとか。
この続きは『spin』02にて、八月初め刊行予定。