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夏立ちて地蔵の軒に書を重ぬ

夏立ちて地蔵の軒に書を重ぬ_b0081843_1658432.jpg


なんとか引越しを終えた。すでに書いたように、敷地の角に地蔵の祠(石でできている)がある。この祠は登記上も家主さんの敷地内。じつは画面向かって左奥へ進むと、墓地がある。住宅地の中に取り残されて囲い込まれた墓地である。地蔵というのは墓地の入口に祀られることも多いらしい。この写真ではまるで森の中だが、周辺には一戸建家屋が密集している。駅から数分という立地の割には静か。

本日はこのボサボサに伸び放題の樹木を植木屋さんに手入れしてもらった。初回だけ家主さんがやってくれるというのでお願いしたのだ。二年ぶりだそうだ。元来は古い町家だったらしく、樹木はいろいろと植えられている。松、椿、山茶花、木犀、モチ、槙、桃、アオキ、マンリョウと、まあ、これぐらいは見分けられる(むろん厳密な種類は分かりませんが)。

中に見慣れない樹があった。若い職人さんが「ツゲがありますね」と教えてくれた。そうか、これが黄楊(ツゲ)なんだ。黄楊と言えば将棋の駒の材である。他に高級な櫛、算盤玉、印判、版木(ハンギ)などにも使われる。これは嬉しい。黄楊は柘植とも書くので、石直庵とでも名付けようかなあ、石地蔵もあるし、などと考えたりする。

新居はこれまでの家とほぼ同じくらいの広さなので、荷物は問題なく入れることができた。さて、しかし、これを使えるようにするまで当分かかりそうだ。二階のアトリエも同じようなものだが、書斎に当てた一階の板間は下図のような惨状である……。
夏立ちて地蔵の軒に書を重ぬ_b0081843_17182989.jpg

by sumus_co | 2007-05-12 17:45 | 写真日乗
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