師範学校編纂『小学読本 卷之四』(文部省刊、一八七五年)。奥付は《文部省師範学校御蔵版/官許翻刻製本発売所/京都府下平民/祥雲堂 神先治郎助/下京第五区御幸町通六角下ル/伊勢屋町三百五十一番地》。
ちなみに京都に上京(かみぎょう)と下京(しもぎょう)ができたのが明治二年。三条通を境に上(北)・下(南)に分けた。明治十二年から上京区・下京区と区が付くようになる(だから上の奥付は下京区ではなく下京第五区なのである)。明治二十二年に市制が敷かれ、人口増加にともなって中京区ができたのはようやく昭和四年のこと。
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上図は彗星の説明図。この『小学読本 卷之四』は天文、物理、化学について啓蒙した内容である。
《彗星ハ、行星ノ一種ニシテ、或ハ鮮明ナル、長キ尾ヲ引ク者アリ、或ハ種々ノ、光芒ヲ発スル者アリ、」此星ハ、運行極メテ速ニシテ、其太陽ヲ回ルコト、他ノ行星ノ如クナラズ、且其軌道、甚遠大ニシテ、楕円状ヲナシ、或ハ太陽ニ近ヅキ、或ハ甚遠ザカルコトアリ》
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Mさんより四天王寺の報告あり。「百鬼園随筆」は残り福でしたね!
《最終日にしか行けなかった四天王寺。100円均一台も期待薄。「百鬼園随筆」昭和10年改装第一版函欠。背の字も消えているので開いてみないと分らない。よくぞ見つけたと自ら誉めてやりました。「雑文集夕ごころ」永井龍男裸本。「泥芝居」杉浦明平福武書店田村義也装丁。以上3冊のみ。一袋500円だがその気力なし。他の店で「現代名作名画全集第一巻石井鶴三集」を200円で、「かの年月」福原麟太郎吾妻書房初函を600円。明日からの勧業館は家人の実家へ行くので何年か振りにパスです。残念。 》
高橋輝次さんはファックスで《四天王寺はさっぱりでした。「デモス」1冊見つけた位です》とのこと。最新の
創元社の古書往来では三国一朗の戯曲を取り上げておられる。
転宅は控えていても、勧業館(否、みやこめっせ)へは出かけるつもり。ブレーキがかかるくらいでちょうどいい。雨模様かな……。