神奈川県立近代美術館の葉山で開催中の『佐伯祐三と佐野繁次郎展』図録をN氏より頂戴する。佐野繁次郎展の図録に出ていなかった資料写真などもあって貴重である。佐伯の方も回顧展のポスター(1935)など珍しい。
そのなかに新宿区中落合の佐伯公園に保存されている佐伯のアトリエ付き住宅の写真があって懐かしかった。武蔵美を出た頃だから三十年近く前になるが、一度だけ訪問した。上の写真はそのときに撮ったもの。扉が縦長だったので二枚の写真をつなぎ合わせてある。この扉は大きなキャンバスを出し入れするために作ったのだろう。
戸棚の整理中に見つけた。ちょうどタイミングを計ったように図録が届いたのはオースターの法則(?)か。ということで終日、雑多な品物の整理と梱包。
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『古書月報』(東京都古書籍商業協同組合)の最新号(421)ができている。ちょっとユニークな執筆陣だ。内堀さんは別格として、書肆ひぐらしの有馬浩一氏、コクテイル書房の狩野俊氏、ささまの野村泰弘氏……そして何と組合員ではない南陀楼綾繁氏の連載「目録人たちの足跡」が始まった(十回連載予定)。第一回は麦書房の『Salon de Mugi』。組合加盟の古書店で入手できるか、見せてもらうくらいは可能だろう、多分。
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今月から、大阪の産經新聞、毎週水曜日の夕刊で「古書さんけい堂」という連載が始まっている。熊田司氏、宮内淳子女史、そして小生が交替で関西の版元の古書を紹介するという企画。吉原治良『スイゾクカン』(四美術社、一九三二年)、園頼三+船川未乾『自己陶酔』(表現社、一九一九年)そして『ナシヨナルリーダー』(細川芳之助他、一八八八年三版)とつづいている。今後どんな本が出てくるか楽しみである。
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書肆アクセス半畳日記に『古本暮らし』のカバー校正紙の写真が出ている、おお!