
『NEW JACK AND BETTY ENGLISH STEP BY STEP 2ND STEP』(開隆堂出版、一九五三年三版)。 英語を習い始めたとき、教科書に初めて登場した男女の名前は何だろう? 昭和二〇年代ならきっとジャックとベティに違いない。小生は昭和四十三年に中学一年生だから、そのときの教科書ではロイとパールだった。架蔵の明治二十年初版のナショナル・リーダー第二ではフランクとジェーンとなっている。
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東京は桜が満開だとか。神保町さくらみちフェスティバルも開かれているし、UBCの準備も進んでいるようだ。
巷に噂の「地下展の古書展」またの名を、アンダーグラウンド・ブック・カフェ(U.B.C)、そろりそろりと第9回の開催準備をはじめているのです。
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『新潮』3月号に載った四方田犬彦「先生とわたし」が話題になっているようだ。高橋輝次さんも
古書往来で絶賛しておられる。鶴見俊輔さんはこの作品を鴎外の『渋江抽斎』に匹敵するとおっしゃったそうだ。
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『ビートン夫妻のヴィクトリア朝婦人生活画報』全4巻+別冊(The Englishwoman's Domestic Magazine - The Reprint of the Mid-Victorian Ladies Journal, 1852-56)、監修・解説(別冊・日本語):中島俊郎(甲南大学文学部教授)、付録:『家内心得草 : 一名・保家法 』 ビートン夫人著・穂積清軒訳(明治9年)の日本語解説を読む。
夫のサミュエル・ビートンは『アンクル・トムの小屋』や『緋文字』といったアメリカ文学をイギリスで出版した人物でミドルクラスの女性を対象として『婦人生活画報』を創刊した。1852年。日本で言えば嘉永五年。ペリー来航の前年である。驚いたのは当時の雑誌事情。
《上流階級向けの諷刺雑誌『パンチ』(Punch)は売れても4万部どまり、高級誌『アシニアム』(Athenaeum)にいたっては僅々7200部であったのに対して、『ロンドン・ジャーナル』(London Journal)は毎号ほぼ50万部売りさばいていたのである。》
さすが雑誌キングダム。
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