『尋常小学校読本 卷三』(文部省、博文館、一九〇九年)。明治四十二年の国定教科書。開巻一頁が「サクラ」である。挿絵にはサインがないものの、なかなかの描き手。
昨日の村井弦斎、いかにも掘り出しのように書いたが、実は梶田半古の口絵が切り取られていた。『俳諧独学』の口絵のことを書きながら、『鎧の風』の方をうっかりするのは、ボケの進行を如実に示している。高値の理由は口絵だったのだ。
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ロードス書房の目録から注文した山本鼎『美術家の欠伸』(アルス、一九二一年)が届いた。これも、安いと思ったのだが、やはり巻末の自社広告頁に破れと補修があった。こんなものか、世の中甘くない。昭和二十二年の加藤一雄『無名の南画家』も同時に注文したが、駄目だった。
閑閑堂の目録71号を何気なく見ていると、『第3回松本竣介遺作展出品目録』(一枚刷り二つ折り、北荘画廊、昭和二十四年七月)が四万円で出ている。へえ〜と思う。洲之内徹『棗の木の下』(現代書房、一九六六年)が見返し切り取り(献呈署名があったか?)で一万円。『絵のなかの散歩』(新潮社、一九七三年)献呈署名入り、箱帯、がやはり一万円。どちらも持ってる。良かった。
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貸家一軒内覧する。なんと、場所は北白川久保田町。知恩寺からもガケ書房からも、そして古本ソムリエ宅からも遠くない場所。建物もそんなに悪くはなかった。ただ、もうちょっと改修に神経使って欲しいと思うが、これだけはなんとも仕方がない。興味ある方はNabeQuestへ。