『洪水』第9冊(書肆季節社、一九六〇年十二月、表紙=織田博之)。編輯・発行ともに政田岑生である。表紙4の中央やや上にこの目次を組んである。表紙を入れてちょうど二十頁。表紙画と香川龍介のペン画の他は詩のみの潔さ。
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松本八郎翁より角川版『昭和文学全集』月報五十三号(一九五五年三月)のコピーをいただく。西村晋一が「蝙蝠座のころ」という回想を執筆している。蝙蝠座というのは昭和四年に池谷信三郎、中村正常、今日出海、舟橋聖一、坪田勝、西村晋一、小野松二らが結成した劇団である。第一回公演は築地小劇場を借りてヴェデキントの「ルル子」を上演した。佐野繁次郎、東郷青児、古賀春江、阿部金剛の舞台装置が話題を呼び、ヒロイン三宅艶子の水着姿が新聞に出たために大入り満員となったという。おおよそは高見順の『昭和文学盛衰史』にも記されているが、西村ならではの貴重な証言も散見される。
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本日も下鴨にて貸家一軒の外観のみ見学。ここはイマイチだった。その近くのパン屋さんで尋ねると、近隣の古い立派な家が何軒も空家になっているそうだ。取り壊す予定はないが、かと言って、貸すわけでもない。もったいないなあ……。
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風信子忌欠席囲む指の冷え
立原道造の会より風信子忌(立原道造を偲ぶ会)の案内が届く。3月31日、午前十一時半より谷中六丁目の多宝院にて墓参。鴎外荘で朗読・講演会などが行われるとか。