『辻馬車』昭和二年三月号掲載の松坂屋の広告。これは大阪中央区日本橋にあった大阪店(現高島屋東別館)。カナモジ広告は珍しいのでは?(『辻馬車』32冊の中に四種ほどある) 『カナノヒカリ』創刊号(一九二二年二月)に用いられているカナ書体とそっくりだ。
昨日触れた稲垣足穂を揶揄した短文を引用しておく。「卓上文学」と題された無記名の短評欄。なかなか辛辣で面白い。執筆は藤沢桓夫。
《稲垣足穂の散歩しながら(文芸時代)と猪原一郎の荒談(文党)とは双生児よりも似通つた感覚を発散する。妙だ。妙だ。妙だ。一度、暇な時に、堂々と、本家争ひをやつて貰ひたい。期待してゐる。》(『辻馬車』大正十五年一月号)
余計なお世話である。ただ稲垣足穂はこの後『辻馬車』大正十五年五月号に「月光騎手」という二頁半ほどの作品を寄稿しているので、かえってこれでコネクションができたのかもしれない。横光利一は同じ五月号で「知人への不満」という記事を書いているが、稲垣足穂は大家だ! と一行で片付けている。
というようなつまらないことを調べるために岡崎の府立図書館に半日籠っていた。時期的にだろうか、けっこう混み合っていた。
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平井功の遺稿詩集『爐邊子残藁』(家蔵版、70部、不了軒平井成編、編者献呈署名入り)がヤフーオークションに出ている。山本ソムリエの mixi 日記で知って覗いてみた。現在残り5日で63,000。「日本の古本屋」にも一冊出ているが、そちらはかなり高額。さてどこまで競り合うのか見物だ。なお出品者は以前も触れた sarugaku333 さんである。
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ブックギャラリー・ポポタムさんよりメール営業案内をいただいた。とても楽しいHPである。
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恵文社の冬の大古本市、終了しました。ご来場いただいた皆様に御礼申し上げます。