伊藤整『感傷夫人』(中央公論社、一九五六年)、装幀=岡本芳雄。岡本は細川書店の責任者(細川書店については『文字力100』01、02、03 参照のこと)。背の部分にコーデュロイ(?)を貼ってある。背文字は箔押しではなくエンボスに白い顔料を印刷したような感じ。だからかなり剥落している。見返し紙も凝っており、特殊な押し模様が入っている。細川書店時代に標榜した「純粋造本」とは方向性が異なるが、『日本文壇史』(講談社)もそうであるように、元来の岡本好みはこういうものなのだろう。
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「[本]のメルマガ」 vol.270。柳瀬徹氏の「父の乳(前篇)」を面白く読む。伊豆大島出身だったんだ。(柳瀬さま、そろそろ次の一手よろしく)
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かもねぎショット公演「子供と会議」の案内をいただいていた。下北沢ザ・スズナリにて来年の1月24日〜31日、詳しくは下記にて。
http://www.jah.ne.jp/~kamonegi/
もうひとつ、京都で頑張っていたヨシミズコウイチ氏が東上して(東下りて)個展を開くとのこと。
OギャラリーUP・Sにて18日〜24日。
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「ところ狭(せ)し」は「場所が狭い」という意味だが、「狭く」は「せく(急く)」ということにもなる。