寺町の山本額縁店へ。ついでに雨の中、第11回「How are you, PHOTOGRAPHY?展」の会場を巡り歩く。まずはギャラリーTerra へ。
町家の二階なのだが、手頃なスペースである。窓の硝子が歪んでいるのが分かるだろうか。かなり古いようである(新しい硝子は平坦均質)。
続いてもう少し北へ上がった小林祐史写場をのぞく。ここは昔ながらの写真館である。内装、調度や機材なども戦前を思わせる。三階までインテリアを生かしながら現代写真が展示されていてとても面白い。
外観、二階の控え室、そして三階のスタジオ。さらに寺町丸太町を西に折れて江寿画廊へ。ここでは以前、金子國義や宇野亜喜良の展示もあった。そちら向きの作品が選ばれていたようだ。
寺町通を引き返し、アスタルテ書房に入る。前回は棚になかった第一書房の本が何冊も目につく。堀口大学の翻訳も数冊、そこそこの値段で出ていた。しかし、どれも本文紙に薄茶の斑点が出ている。保存云々ではなく用紙そのものに問題があったのかもしれない。意匠の面からしても第一書房の本にはあまり好印象はない。
ギャラリー・マロニエへ(後で同時代ギャラリーを忘れていたことを思い出す)。みんなそれぞれに写真の見せ方に工夫を凝らしている。写真それ自体は、そうやすやすと、斬新なものが出てくるとは思えないのだが、展示方法はまだいろいろ模索できる余地があるように感じた。鍋探求展のチラシを置いてもらった。
次いで四条通りに面した SHIPS の二階奥にあるギャラリー蔵へ。森岡誠写真展。文字通り蔵の二階を使用している。
パリの印象というのは人それぞれあるだろうが、森岡氏の作品は日本人が撮ったとは思えない叙情的でありながらきわめてクールな質感がある。
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北風と書いて「きた」と読ませる。