『明治大正発売禁止書目』(書誌文庫1、古典社、一九三二年)。これは三箱古本市で入手。渡辺太郎の古典社はスムース文庫01『ふるほんやたいへいき』を刊行した版元なので逃せない。700円。「日本の古本屋」で試しに検索してビックリ。『家庭で出来るコツクテールの作り方』を逃した悔しさを少しだけ晴らせた。
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池上博子さんより詩誌『yuhi(ゆひ)』20号をいただく。パリに留学されている冨岡郁子さんのエッセイに
国立図書館での閲覧の様子が描かれていて興味深く読んだ。
ブック型の四角いビルが四本並んでいるミッテラン図書館に入るには、まず手荷物のチェックがある。図書館専用透明ケースに必要なものを移し替えて肩に掛け、図書館カードを使って思い扉を二つ開けて長いエレベータを二つ下る。予約していた席に着き、予約していた本をカウンターにもらいに行く。閲覧机は一直線にずーっと果てまで並び、全員がパソコンをにらんでいる。
《ある日、ピエール・ルヴェルディの『自己弁護』を、間違えて、わざわざ初版本を予約してしまった。特別室に通され、図書館員の監視の下読むことができた。本の枕のようなものが二つあり、その枕の位置を図書館員が決める。つまり本の開け具合がそれで決定されるわけだ。それ以上開けたりすれば、図書館員が飛んで来る。開けた本には小さなヘビのような形の、心地よい重さのビロードで包まれた文鎮がのっかる。書き写す場合は鉛筆のみ。このようにして読んでいく。古い本のいい匂いがする。監視されていたからか、あっという間に読めた。》
ピエール・ルヴェルディはナルボンヌ出身。モンマルトルのバトー・ラヴォワール(洗濯船)に住んでアポリネールらと親しくしていた。ダダ、シュールレアリスムに加わった詩人の一人。『自己弁護』(Self defence)は Imprimerie Birault, 1919。
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大島さま
小出アトリエ、あの展示状況では、再現は難しいでしょうね。今もきっとすばらしいアトリエで制作されているアーティストが灘、芦屋あたりにはおられると思いますよ。
小野さま
そ、そんなに、殺気だってましたか? 次はぜひ声くらいかけてくださいませ。美術館の少し北に古い農家がありますね。昔を偲ばせるのはあの一角ぐらいでしょうか?