小出楢重のアトリエ外観と内部の様子。
芦屋市立美術博物館へ。「モダニズム周辺」と銘打った古書即売会二日目。阪神芦屋駅から南へ十五分ほど歩く(バスあり)。まさに御屋敷街である。
会場に入ると海文堂書店が新刊を並べているなかにひときわ高く『神戸の古本力』が積んであった(いまひとつ売れていないようだった、ガンバレ!)。会場をひとわたりゆっくり眺める。昨日初日はかなりの人出だったとのこと。竹中郁あたりの高額商品を手にとって眺める。岡山の広江書店さんと立ち話をすると、広江さんは洲之内徹現代画廊の常連だったことが分かる。『洲之内徹の風景』にも寄稿されているとか。出品物も大橋了介など美術系が中心だ。
山崎さん、ロードスさんと敷地内の喫茶店でランチをとる。美術館で開催する難しさなどを聞く。何しろ初めての試みだから手探で進めてやっとこぎつけたらしい。来年も継続したい方向だとのこと。
山崎さんは、ごく最近、黒田重太郎の名著『京都洋画の黎明期』(高桐書院)の改訂版を刊行した。誤植を正し索引を付けている。拙著『帰らざる風景』のなかでこの本には岸田劉生は登場しないと書いてしまったが、じつは二カ所に名前が出ていることを指摘された。面目ない。訂正します。会場でも販売しているし、山崎書店のサイトからも購入できる。
会場にもどってもう一度ひと回り。口笛さんにも御礼と御挨拶。街の草のコーナーでウィリアム・モリス『理想の書物』(庄司浅水訳、細川書店、一九五一年)を見つける。限定五百(うち特装本九十)部。多少傷んでいるが細川書店らしい造本である。
これで満足と思っていると、一昨日、海文堂書店で『神戸の古本力』を購入してくださった女性の方がマッチの外箱を貼付けたスケッチブックについて街の草の主人と話をしていた。ちょっと見せてもらうと、戦後のもののデザインがなかなか良いし、そう高くないので購入する。横取りしたようになった、申し訳ない。