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古書の日のよろけ具合や日は落る
2006年10月17日(火)
朝早く目覚める。八時過ぎにロビーで朝食。おにぎり、味噌汁、茶、珈琲など、食べ飲み放題。チェックアウトタイムの午前十時まで、昨日の打ち合わせ(?)をもとにしてトークショーの進行表を作る。 十時半頃、東西線の早稲田駅下車。学生がどっと登校している時間帯だった。ちょっと独特な雰囲気がある。高田馬場方面へ坂を上って行く。古書店が店を開け始めている。ビジュアルアーツ専門学校のギャラリーで開催中の「尾仲浩二写真展 1989・夏 大阪まで」(10月25日まで、日休)を見るためだが、十一時からなので「シェ・ヌーII」で紅茶などを飲んでぐったりする。 ![]() 十一時過ぎに「尾仲浩二写真展」会場へ。黒っぽいモノクロームの風景写真ばかりなのだが、これがまた何ともいい。ロビーのところに別の作家の猫写真の展示もあった。 古書現世へ。向井くんパソコンに向かっていた。ブログでおなじみのチチ向井氏にご挨拶。くりそつ。すこしばかり棚を見回しているうちに七冊ほど安い本ばかり抜き出してしまう。中では木下利玄の『一路』(竹柏会、一九二四年、装幀=岸田劉生)1500円が嬉しかった。無函、有印(「乞高評」朱印、「中部日本新聞社編集局調査部」ゴム印)。 向井くんと近所の中華料理店で昼食をとり、「シェ・ヌーII」へ。さまざまな身内の話(くしゃみ出た人ごめんなさい)。『早稲田古本屋街』(未来社)は好調で書評も次々出て、皆が喜んでいるらしい。たいへんけっこうです。 神保町へもどって書肆アクセスへ寄ると、ななんと塩山御大が畠中さんと話しておられた。発対面のご挨拶。22日からの一箱古本市に出品されるということで、出品する本選びについて本領発揮のキツーいジョーク(本気)がポンポン出る。さすが。 神田の古書会館へ。二階ギャラリーで中沢弘光展を見ようと思ったら、月の輪さんに逢う。約束よりも三十分ほど早かったが、そのまま駿河台方面にある「例の場所」(内緒だそうです)で打ち合わせ。ある装幀を頼まれる。そしてある本を見せてもらって預かる。これは今ここでは公表できない。いずれ時機がくれば、ということで。 次の目録は順調らしい。来年早々にも出せるとのこと。これまでならあまり信用できないのだが、今回はパソコン入力でやっているらしく、目標まで数が達したら印刷所に入稿すると決めているそうだ。 月の輪さんと古書会館に戻り、資料調べのため上階の応接室へ入れてもらう。莫山先生の「古書の日」という書が飾られていた(ポスターなどになっている字のオリジナル)。平成15年10月4日、全古書連による「古書の日」第一回にあたって揮毫したとか。「莫」という字は草の間に日が沈むようす。 その後、地下へ降りて、UBCのカフェで約束していたセラヴィさんとしばらく雑談。瀧口修造にまつわる話などたいへん興味深くうかがう。以前も紹介したが、氏のブログ余白の日々/日々の余白はいつも濃い。最上階の控え室へ移動すると、尾仲氏、大田氏がやってきて、カンチューハイをあおる。しらふではしゃべれない……てか。 ![]() トークショーが始まった。まずは尾仲氏が自分で編集したというDVDを上映する。それが終って、おもむろに三人並んでしゃべりはじめる。出だしがちょっとぎこちいなかったが、なんとか徐々に調子が出て来た。とくに大田氏の出版に対する情熱と債鬼からの逃亡に関する話は印象深いものだった。 途中で後ろの方の三人連れが出て行ったときにはショックを受けた。最前列のおやじは首を横にして居眠りし始めるし……とほほ、である。 トークの最中はさほど専門的な写真の話はなかったが、質疑応答では尾仲氏に対する「現像液は何をつかっていますか?」などというような問いも次々に出た。写真集に合わせて同寸になるようにプリントしているというのは意外だった。といったところで終了。内容をうまく要約してくれているブログは下記。 甘露日記 南陀楼綾繁氏も毎日新聞社の神保町ムックの取材を兼ねて参加してくれた。左記リンク欄よりナンダロウアヤシゲな日々参照。 終了後、来場者の皆さんと挨拶する。ヨシケン西村氏は古本文学大賞の佳作に入った。応募作が掲載されるとのこと。旅猫雑貨店さんとは初めてお会いしたが、すてきな方である。その他、ご来場くださった皆様に感謝です。 例によって、八羽で打ち上げ。リコシェさんお二人、西秋、大田、尾仲、小生に尾仲夫人。尾仲夫人は都内の某古書店でアルバイト中。面白い話いろいろとあり。店員しながらセドリしているみたいな。まずは無事終了で肩の荷を降ろした。
by sumus_co
| 2006-10-19 15:44
| 東京アレコレ日記
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