
河合勇『小唄歳時記』(八木書店、一九五八年)。
今日くらし明日をも知らぬあだし波ありそ波寄せては返すわが思い小町わたり軒のつまたそがれ草のたおたおとよそに散らすなしょんがえ (「夕顔」本調子、日夏耿之介作)
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『サンパン』の原稿、小野松二(その十二)書き始める。雑誌『サンエス』第二巻第九号(大正九年九月号)の投稿欄に小野松二の短文、短詩、俳句が当選している。さすが投書の王様と言われただけのことはある。これで一回分は書ける。
『サンエス』はサンエス万年筆を製造販売していた細沼浅四郎が発行していた文芸雑誌・投稿雑誌。サンエスは、スワン、パイロットに並ぶ戦前の三大国産万年筆メーカーとして知られていた。中山太陽堂がプラトン万年筆などの文具製造に進出するのが大正八年、その出版部門であるプラトン社が雑誌『女性』を創刊するのが大正十一年だから、サンエスとの関連を考えてみたくなる。
この『サンエス』第二巻第九号には川崎龍男作「活版屋の話」が当選作として掲載されている。選評は菊池寛。要するに永井龍男のデビュー作である。十六歳だった。ちなみに小野松二は十九歳。
『サンエス』の所蔵状況を簡単に検索してみたが、日本近代文学館に十三冊、
高橋新太郎文庫に七冊、カナブンに一冊所蔵されている外には見当たらなかった。
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太陽系の惑星の数がどんどん増えそうだという。五十個ぐらいにもなるかもとも。覚えられないとか言ってたけど覚える必要ないだろう。