
旧明倫小学校の校舎の明かり窓。今は
京都芸術センターとなっている。まったく関係ないが、「旧中山道」を「いちにちじゅうやまみち」と読んだ人がいるそうだ。
昨日、『彷書月刊』田村さんから、十月号の特集について相談あり。タバコの特集だとか。思いつきの意見をいくつか述べる。『彷書月刊』と言えば、八月号は、プリマダム人気にあやかってかどうか、バレエ・リュスの特集。河内紀さんの連載もダンスの話題。そこにナハラさんという人物が登場する。
《ナハラさんの父親が、ジェイムス・ジョイスの岩波文庫版『ユリシーズ』の翻訳メンバーだった名原廣三郎だったと知ったのは作年、彼が亡くなってからだった》
岩波文庫版『ユリシーズ』の翻訳は、森田草平、龍口直太郎、安藤一郎、名原廣三郎、小野健人、村山英太郎の共訳ということになっている。五冊本で一九三二年から三五年に発行された。荒正人によれば、このメンバーを組織したのは龍口と小野で、翻訳の中心は名原であった。第一分冊が出る頃は、毎週四回も名原邸に集まって仕事をしたそうだ。森田はパトロンという役回りだった。他にも野上豊一郎、藤田栄が関係していたというが、名原は四十歳を越えて、『ユリシーズ』の魅力に取り憑かれ、残りの生涯をその翻訳に費やしたそうである(『日本読書新聞』一九六四年九月十四日号)。
脱サラして古書店を始めるという方からお便りをいただく。アドバイスをということだが、やりたいようにやるのがいいでしょうとしか言えない。