フルーツパーラーレモンのギフトセットをいただく(なんだかいただきものブログのようになっておりますが、あしからず)。メロン・ババロア、オレンジ・ゼリー、グレープ・ゼリー、グレーフルーツ・ゼリーの詰め合わせ。とくにグレープフルーツは一個まるごとの中身をゼリーにして果肉を残しながら、元の果実のなかに詰めてある。これをきっちり冷やして食すると絶品。
ある方から『文字力』のある本を見つけましたので、ということで、一冊いただく。佐藤鶴城『借地借家小作問題何でも来い』(文化社、一九二四年)。
なるほど文字力もかなりのものだが、内容もなかなか面白い。「大地震大火災其他の変災と借家人借地人の権利」などという、関東大震災後の土地問題に関する記述はたいへん興味深い。例えば「焼跡建築に関する緊急勅令公布近し」という報知新聞の記事が引用されていて、こう書いてある。
《愈々近日中緊急勅令を以て大体左記の要領発布をみる筈である、焼失跡には仮説建築に限り認め、本建築は向かふ半ケ年間は許さず、仮設建築物に対しては建築法適用、並に其手続を省略す》
実際にはどういう発令があったのか、詳しくないので知らないが、要するに、この機会に東京を作り替えようという帝都復興へのステップだったのだろう。インフレ不況を懸念する財界の抵抗に会いながらも、第二次山本権兵衛内閣の下、内務大臣後藤新平と東京市長永田秀次郎、その後を継いだ中村是公が中心となって帝都復興事業が進められた(昭和5年完成)。公園や公共施設を整備し、新しい橋をかけ(隅田川の橋が鉄橋になったのだ)、放射状に伸びる道路と、環状道路の双方を建設した(靖国通り、明治通り、山手通りなどを作った)。現在の東京の原型を作ったわけである。
夕方、動物病院へミカンの薬をもらいに行った。夏休みなので子ども連れで混み合っていた。なかに三本脚のビーグルがいたが、とても元気そうだった。
京都おたべガイドにオ・グルニエ・ドールを紹介しました。