6月3日 土曜日 曇
午前十時六分京都駅発ののぞみで東京へ向かう。まずは銀座の画廊で所用を済ませる。盗作問題についてしばし雑談。
三田線で神保町へ。日比谷駅まで歩く途中で泰明小学校の前を通る。

神保町を降りて、さぼうるの横を通り明倫館の露地から出ようとしたところでヨシケン氏にばったり遭遇する。週末の巡回とのことで吉田健一本などを抱えている。伯刺西爾でお茶を飲みながら雑談。『彷書月刊』の古本文学大賞に応募する話など。
午後三時ちょうどに東京堂書店へ。『文字力100』のサインをするため。佐野店長がバックヤードから抱えて来たのが『文字力100』との初対面。上階の事務所でイラストサイン二十冊。
「うまいもんですね」
「あのう、じつは絵描きなんですけど」
などという会話をしているうちに終了。
「これは売れそうですね」
という有り難いお言葉、および追加二十冊の注文をいただく。さっそくみずのわ出版に連絡を入れておく。
引き続き書肆アクセスへ。こちらへは五十冊届いている。店の一番奥のデスクで四十冊ほどにサイン。途中休憩、伯刺西爾でお茶とケーキ。畠中さんとよもやま話。そこへリコシェさん(母上)いらっしゃる。手には『文字力100』が。ありがとうございます。『彷書月刊』の田村さんが、そのすぐあとで購入してくださったそうで、
「きっと送ってもらえるだろうけど、早く読みたいから」
とおっしゃったとか。感謝です。店にもどって残りを仕上げると午後七時を回っていた。

神楽坂のもー吉へ向かう。間村俊一さんと約束していた。なにやら土曜日だというのに一階は満員貸し切り状態。二階の小部屋で、『酒肴酒』や『神聖喜劇』の担当編集者の鈴木氏、ギャラリストの池田氏と四人で乾杯。
間村さんの最近のイチオシは西村賢太『どうで死ぬ身の一踊り』(講談社、二〇〇六年)。
「下品なカバーなんや、これが。でも、表紙がごっつうええんやなあ」
とのこと。西村氏編集の『藤沢清造全集』(朝日書林)は内容見本が出ただけで、まだ刊行されていないということを聞く。
十時半頃に別れて、西荻窪の知人宅へ。途中、住宅街の生垣に薔薇が見事に咲いていた。