ひさしぶりにP-BOOKを製造する。書肆アクセスさんの注文あり。刷って、折って、綴じて、裁断して、題箋を貼り(またはタイトルを手書きし)、袋詰め。四種四十冊。まる一日仕事だった。
きのう、みはる書房の目録届く。神保町一ノ二〇にあるらしい。目録しか知らないが、なかなかどうしていつも思わず見入ってしまう。ただしほとんど注文したことはない。橋本邦助『巴里絵日記』が6500円、この本は欲しいと思ってはいるのだが……。作品社の『文芸豆年鑑1938年版』が7800円、もし架蔵していなかったなら、これは悩ましい値段である。長田恒雄の詩集など三冊にも目がとまった。長田は三省堂書店のPR雑誌『エコー』の編集長だった。
今日は、とらや書房の目録28号。これは布上芳介の『墓』(作品社、一九三五年)をネットから買ったため、自動的に送られて来た。そう言えば、今月の『日本古書通信』922号に目録とネット販売の兼ね合いというテーマで古書店主たちが寄稿しているなかに、とらや書店主中川英治氏の名前があった。店舗は水戸駅前だそうだ。
《私が目録販売を始めたのは30年前、ネット販売は「日本の古本屋」が誕生してすぐに入会させて頂いたので約10年になります。/この二つが無ければすでに閉店していたと思います》
『早稲田古本村通信』104号配信される。松本翁は野田書房について書いている。昭和十三年の《5月1日、野田誠三は常磐線の車中で服毒自殺をはかり、上野駅で帰らぬ人となった。神楽坂の芸妓に失恋したのが原因といわれ、あと10日ばかりで、彼は27歳の誕生日を迎えるところであった。》とあるが、失恋というか、身請けして結婚したが、女性の方が出版の邪魔にならないように身を引いた、というようなことだったらしい。この点については拙著『文字力100』に村上菊一郎の文章から引用したので、参照のこと。
荻原魚雷氏の連載「男のまんが道」、今回は名前の話、面白く読んだ。《『AKIRA』の主人公の金田は、もちろん『鉄人28号』の主人公の金田正太郎。アキラは「28号」とも呼ばれている》というすずき寿ひさ説を紹介しているが、なるほど(!)である。