「田中栞日記」がmixiからヤフー・ブログに引っ越してスタートした。現在は版画関係の記事が中心のようであるが、いろいろ参考になりそうな日記だ(左のメモ帳欄にリンクを張っておいたのでご興味のある方はぜひ)。
昨日の収穫より。『ナシヨナル読本第二』(細川芳之助、明治二十一年第三版)1000円。『文字力100』には鐘美堂書店発行『ナショナル ニュー リーダー第二』(明治四十一年九版)を取り上げて下記のように解説した。
《 よみ・かき・そろばん……これが近代の社会を造った。十八〜十九世紀の西欧における産業革命によって必要とされた人的資源、とくに下級管理職の身に付けておくべき必須事項が、書類を読んだり書いたり、早く正確に計算する技術であった。そのために考案されたカリキュラムに沿って、イギリスなどではさまざまな初等英語学習教科書「リーダー」が出版されることになる。
これらのリーダーをいち早く取り入れたのは福沢諭吉である。慶応三年(一八六二)の外遊の際に多数のアメリカの辞書や教科書を持ち帰った。それらは明治十年頃から日本国内でも複製されるようになる。明治十九年には文部大臣森有礼の号令下、高等小学校で英語が正課となり、そこで用いられたのが『ナショナル』『ウイルソン』『チェインバーズ』『ロングマン』『ロイヤル』などのリーダーだった。なかでも『ナショナル』は宗教色が薄く自由礼賛が控えめなことから広く普及したという。》

小学校から英語というのは明治時代にすでに先駆けがあったわけである。