古書わらべの榎本さんより志賀浩二『古本屋残酷物語』(
平安工房、二〇〇六年)が届いていたのを読了。志賀浩二氏は
古書窟揚羽堂主人である。これまで楽天で公開していた日記を一冊にまとめたもの。石神井書林内堀さんの推薦文「吹きさらしの日々」も収録されている。
素人同然の古本屋スタートから五反田の古書展で好成績を収めるまで、激動の二〇〇五年がユーモアたっぷりに描かれている。ある意味で、この手の古書ブログというのは、さほど珍しくないだろう。内容的にもとりたててドラマチックな事件があるわけではない(といっても近所に泥棒が入ったり、刑事に尋問されたりはしているが)。個人的にはオークションでの取引相手とのトラブルや交流がいちばん面白く感じた。郵便や宅急便の事情も。しかし、おしなべて言えば当たり前の日常である。それを当たり前のように描き、しかも飽きさせず読ませるというのは、そうとうな文章の達人ではないだろうか。少なくとも志賀氏はコツというかツボを心得ている。
また、直接的に古本そのものについてはほとんど語ってはいないのだが、どういう客がどういう品を買ったとか買わなかったとか、エピソードを交えながら常に人と本とをむすびつける描き方をしている。それがとてもいい。自ずから揚羽堂の古書店としての性格までが読む者に伝わってくる。それにしても東京の南部古書組合はユニークな書き手揃っているなあ。
吉上さんより藤牧義夫「鉄の橋」の絵葉書と吉上恭太作・渡辺リリコ絵の小さな絵本『はるはどこから』(二〇〇五年)をいただく。うれしい。深謝です。

西秋氏より、
地下展のパンフレットその他いろいろチラシなど届く。
不忍ブックストリートマップも入っていた。サンクスです。東京の人たちはいいな。
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