
神戸まで一時間ほど電車に乗る。その間に何を読もうかと考えて、初日はこの漢詩集の筆写本にした。荷物が多かったため軽い本がいいのである。和紙で五十枚ほど。80グラム程度。
しかし、この表紙のタイトルが読めない。「幼詩雑記」(御教示いただきました)。巻末に《姓岡部名璞字韜光号曲江》と記名あり。岡部……でググってもとくにヒットせず。

四季をうたった作品がほとんどである。固有名詞と思われるものとしては「象頭山」(ぞうずさん、香川県西部に位置する山)、「小笠原君賀婚姻」「内町」「橘園子」そしてこの頁の「赴高松舟中作」と「藤川先生云々」が登場する。岡部氏は讃岐西部に住していたのだろうか。時代もよく分らないが、明治ぐらいのものとしておきたい。漢詩の作柄は悪くないと思う。