
『季刊湯川』(湯川書房、一九七七年〜一九八〇年、七冊)の五冊を揃えた。あと二冊なのだが、まだしばらくかかりそうだ。先日の『ソムニウム』創刊号は某所に四千円で出ていたのでサッと買った、はずもなく、こちらも当分入手はないと思われる。
季刊 湯川 総目次(本はねころんで)
http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20080831
『季刊湯川』第二号
http://sumus.exblog.jp/9386733
先日物議をかもした宇佐見英治が「泉窗書屋閑話」と題して四回寄稿している。まずは知識人エッセイのお手本というところであろう。この四話(書物の整理、赤鉛筆、フランスの紙箋、印影)は『自選随筆集 樹と詩人』(筑摩書房、一九九四年)にも収められているので自信作と見てよい。実際、自選随筆のなかでも光っているように思う。
便箋の話の中に「Joseph Gibert」という店が登場する。Joseph Gibert 社製のレターペーパーを愛用しているという内容である。ところがこの書店、現在では「Gibert Joseph」と名前の順番(姓と名)を逆転させてしまっているので調べて見ると、同社
HPの沿革のところに出ている写真でも看板はたしかに「Librairie Joseph Gibert」である。これは知らなかった。いつからそうなったのかは直ぐには分らなかったが、宇佐見のこの原稿が載ったのは『季刊湯川』第三号(一九七七年)だから、少なくともその頃まではジョセフ・ジベールだったということだろうか。