生田誠・石川桂子『小林かいち 乙女デコ・京都モダンのデザイナー』(らんぷの本、河出書房新社、二〇一三年九月三〇日)。
五年ほど前までは生没年すらはっきりとは分らなかった、幻の作家小林かいち。同じ祇園ゆかりの生田氏が精力的に探求してきた結果、そのほぼ全貌が見えて来た。そしてその最新のかいち情報が、周辺の関連作家や社会状況とともにこの本に詰めこまれている。かいちの絵封筒作品を木版画で再現(復刻)するという試みも行われ、その制作過程が写真入りで紹介されている。内容充実の一冊。
1920〜30年代、乙女のハートをつかんだデザイナー「小林かいち」を知っていますか?
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309750026/
京都図書研究会 小林かいち、竹久夢二の絵封筒
http://sumus.exblog.jp/11765305/
甦る小林かいち 都モダンの絵封筒(二玄社、二〇〇八年)
http://sumus.exblog.jp/9706246/