天五中崎町商店街の青空書房へ。日曜休みだと思っていたら本日も休み。そのため例の手書きの絵と口上を目の当たりにすることができた。
古書店店主さかもとけんいちのブログ
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さらにすぐ近くの高山文庫へ行ってみると、こちらも臨時休業。こういう日もある。
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中崎町と同じ地下鉄谷町線一本なので谷町四丁目で下車、大阪歴史博物館の「織田作之助と大大阪」も見る。予想以上に展示内容は充実していた。見せ方はもう少しばかり工夫できたたかもしれないが、内容の方はかなリキが入っているように見えた。発表雑誌、著書、原稿、書簡、写真から、遺愛のネクタイ、珍品では最初の妻・宮田一枝の遺髪まで。交友関係や執筆関連の資料から大大阪の雰囲気を醸し出す写真や絵画まで(国枝金三の中之島風景はいい絵だった)。宇野浩二が織田に宛てた昔の大阪をぼくも書きたいのだが…という手紙もよかった。
ひとわたり見終わって出ようかなと思ったときに、受付兼案内人の男性(この展示企画グループのお一人)が来場者の婦人に説明を始めたので、聞いていると、その男性が織田作之助の徴集免除の証明書を最近発見した、というではないか。もちろん現物もショーケースに並べられていたが、それは天神橋筋で短い間だけ奈良の古本屋が店を出した(矢野書房のそばに)、そのときかなりの数の織田作之助旧蔵書が陳列されていたそうだ。そこから五冊ほど求めたなかの近松半二の本の間に二つ折りにして挟んであった。昨日の石川淳も徴兵免除だったが、織田作もそうだったのか。
大阪歴史博物館 特別企画展「生誕100年記念 織田作之助と大大阪」
http://www.mus-his.city.osaka.jp/news/2013/odasaku.html