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BOOK5 古書目録探求![]() 『BOOK5』第九号(トマソン社、二〇一三年九月一五日)特集・古書目録探求に「たのしい、たのしい古書目録」というエッセイを書かせてもらった。 トマソン社 http://tomasonsha.com 特集は他に「古書目録と印刷屋 上毛印刷・大澤社長インタビュー」「古本目録 AtoZ」「即売展と古書目録 紙上"カレーライス展" 古書赤いドリル×黒沢書店×シルバーゼラチン」、久保田順哉「空っぽの財布と始発列車」。 なかではやはり古書赤いドリル×黒沢書店×シルバーゼラチンという若手古書店主たちの鼎談がきわめて面白い。月の輪書林の目録が凄いか自己満足かという激論はなかなかの読みものであろう。以下に一部抜粋で紹介する。詳しくは全部読んでいただくにしくはない(京都ではガケ、善行堂、レテシィア、大阪は長谷川書店水無瀬駅前店とmoderna に常備)。 ド 月の輪さんがひとつのカテゴリーで、セ・リーグとパ・リーグというふうにいえば、東京古書組合、月の輪さん……それくらいすごいですよ。 シ 僕的にはイメージだと、古本屋ですごいのは[略]何百万の本を扱うところなんです。 黒 ドリルさんのなかでは、月の輪さんが日本の古本シーンを牽引していて、商売的にも頂点にいるんだ。 シ でも戦後、一番高い本を売ったのは玉英堂らしいですよ。土佐本。 黒 ドリルさんは月の輪さんにパンクなものを感じてるんじゃないですか? シ それは人それぞれで、俺にとっては大田さん(蒼穹舎)の伝説の一号しか出さなかった写真の目録がそうなんですが、でも、それを言い出すとキリがないじゃないですか。 ド それぞれでいいと思いますよ。 シ この間の月の輪書林さんの目録でも、太宰治以外でも取り上げる作家はもっとあるんじゃないかと思うわけです。 ド あの目録はそういう位置づけじゃなくて、太宰と謳いながらも、写真帳以外は太宰の本をあえてやらない(載せない)というところが面白いんですよ。 シ それは「編集」という視点じゃないですか。 黒 ドリルさんはそこに反応してるんじゃないですか。 ド 目録の定義だと思うんですよ。[略]目録私小説みたいに。僕はそれをやりたいんです。たった3ページか4ページのなかで、いかに「古書赤いドリル」という自分のお店の特徴を出すかということだけを考えてる。 シ しかし、目録は小説でもないし雑誌でもなくて、基本的には買ったものを放出するものですから、手に入れた苦労を見せる必要はないんですよ。 ド そんなことはないな。[略]どうしても書きたい一文があるんです。 シ 判ります。非常に判ります。 ド だからそれは自己満足なんですよね。 シ 自己満足ではないと思いますよ。 ド 僕は自分の世界観を作るというところに活路を見出してるので、人それぞれのやり方があるのが目録だと思いますよ。[略] 黒 僕らは、市場に出るものでは「なんじゃこりゃ?」って山が好きなわけじゃないですか。編集して出品されたらつまんないですよね。お客さんもその視点を持ってると思うんですよ。 ……というようなことで、三人の十年後が楽しみだ。 また、もうひとつ特別収録「薔薇十字社外伝」も読み甲斐がある。古書りぶる・りべろ店主川口秀彦氏(元・薔薇十字社社員)に内堀弘氏(石神井書林)が薔薇十字社時代の話を聞く。途中で扶桑書房・東原武文氏がからんで『定本三島由紀夫書誌』に関する話を披露する。「地下の古書市」トークイベントとして五月に行われたもの。先日紹介した内藤三津子『薔薇十字社とその軌跡 出版人に聞く10』(インタビュー・構成=小田光雄、論創社、二〇一三年)を補う意味でも興味深い内容になっている。 薔薇十字社とその軌跡 http://sumus.exblog.jp/20516360/ そうそう、こういうサイトがあるのをこの雑誌の広告で知った。 古書店さんの目録ナビ【モクナビ】 http://www.moku-navi.com
by sumus_co
| 2013-09-19 21:00
| 著述関連
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