昨日の続きで「アイヌ語地名単語集」を見ていると、日本語との関係でいくつか興味深い発見があった。まずは昆布盛(コンプ・モイ=昆布・とれる湾)に使われている「コンプ」、これを昆布の語源とみなす人もいるようだ(日本の古語では海藻類は「め」と呼ぶのがふつう、例えばワカメ、昆布はエビスメなど)。昆布ブランドとして名高い利尻(リシリ〜リイ・シリ)は「高い山」の意だとか。それから能登半島の能登、これは「ノッ」(岬)と「ト」(海)……別の解釈もあるが、アイヌ語起源だということはほぼ確かのようである。いちばん興味を引かれたのは「オ[o]」。そこにたくさんある(いる)、そこに群生する、という意味。「多い(オホイ)」との関係を考えたくなる。もちろん小生が無知なだけでアイヌ語研究は本書の時期よりきっとずっと進んでいるのだろうから、日本語(と単純に言っていいのかどうか)との相互作用もかなり見極められているに違いない。白老のアイヌ民芸館「ミンタラ」
http://blog.livedoor.jp/janjannews/archives/2540485.html宮本酋長売店 北海道白老郡白老町若草町
http://www.ainu-assn.or.jp/zigyosha/16.html何度か行きつ戻りつ、地名単語集を眺めていると「オタ」とあってニンマリ。アイヌ語で「オタ」は砂、砂浜という意味で地名にはよく使われる。ウタと訛ることも多いそうだ。さらに一文字ずつバラせば、オは尻(尾と関係ありか?)、タは打つ、クは弓をそれぞれ意味する。「オ・タ・ク」とは「尻・打つ・弓」になる。
最後になったが「アイヌ」は「人間」という意味。日本人のことを「シサム(シャム)」(隣国の人)という。