今年の下鴨の収穫と呼べるものは、これくらい。天野大虹(隆一)の自筆短冊である(写真は上部を欠く)。
天野には詩画集もあるが、架蔵しないので河野昭仁『詩のある日々ーー京都』(京都新聞社、一九八八年)より事蹟などを引用しておく。
京都美術工芸学校から絵画専門学校に在籍。桂女子専門学校、戦後は日吉ヶ丘高校で教える。
大正十二年二月 詩誌『桐の花』同人として創刊(〜5号)
大正十四年一月 詩誌『青樹』天野隆一編集にて創刊(〜55号)
昭和二十四年五月
コルボウ詩話会を天野忠、田中克己、本家勇らと結成
昭和三十六年六月 詩誌『RAVINE』創刊
もう少し詳しい履歴は
「天野隆一(大虹)と関西の詩人たち」(高橋輝次の古書往来)参照。また天野には以下のような著作がある。他に詩集『青い旗』があるようだが、それについてはご教示を乞う。
『公爵と港 : 詩集』青樹社、一九二八年
『紫外線 : 詩集』青樹社、一九三二年
『詩集 雲の耳』文童社、一九五一年
『山 天野隆一詩画集』文童社、一九六七年
『京都詩人年表』RAVINE社、一九七三年
『詩画集 石人』文童社、一九七五年
『手摺のある石段』文童社、一九八七年
『京都詩壇百年』文童社、一九八八年
『京都の詩人』共著、教育図書、一九八九年
『天野大虹作品集 画と詩』同刊行会、一九九二年
『八坂通り』文童社、一九九三年
絵画作品としては以下の二件くらいしかヒットしなかった。
正月飾りと天野大虹
http://d.hatena.ne.jp/manrayist/20100109
四季花に小禽図 天野大虹
http://www.jingudo.com/kc/63.html